眠れる森

タイトルの通り1998年放送の「眠れる森」を試聴しました。
ついさっきラストの12話を見終えたばかりで正直まだどきどき
が収まりません。

最近、野沢尚さんの作品にはまってまして。
書店でおすすめだった「リミット」読んでから一気にはまり、
そっから「破線のマリス」も続けて読んだもんだからすっかり
野沢作品の虜になってしまいました。


んでもって、今回野沢関連では初めての映像作品の鑑賞でした。脚本家としても有名だってのは
何となく聞いたことがあったんだけど、実際に脚本されてる作品を見たのは初めてでした。
結論から言うと、すごくいい作品でした。面白かったです!


放送当時、自分はまだ小学6年でした。母親がキムタクファンだったのもあって、
眠れる森の前年放送のラブジェネは見てました。まあキムタクって事で。と穿った感じで見始めると、これがまた面白くて。
1997年放送だから、小5ですかwませてる、、のかな(笑
でもここからが悲しい所なんだけど、当時我が家はこの眠れる森、、見てませんでした。小学生の自分にはチャンネルの支配権が
無く、父親が何か別のテレビを見てましたね。テレビは居間に一台しかなかったので、結局放映時は見れてなかったのです。

そんな見れてなかった作品だけど、なぜか最終話、、つまり12話。冒頭で見終わってどきどきしたって書いてる12話の船上結婚式での
国府の刺殺シーンだけはたまたまザッピングの途中に見てしまって。。かなり劇的なシーンで、刺した後の国府
「急所は外してある。おれはこれで警察につかまる。でも出所して来たら、またお前を刺しに来る。何度でも何度でも。これがお前の地獄だ。」
って台詞が子供心にすごく怖くて、、と同時に魅力的な狂気を放ってて。たったそれだけのシーンを見ただけだったのにその後の人生で
ずっと心の片隅に残ってたんです。だから今回全部見れてほんとによかった。作中の実那子の台詞を借りると、
「心の深い部分でずっと繋がってた」
感じです。ワンシーンでそれだけの魅力を放ってた作品。加えてキムタク。そして最近はまった野沢尚脚本。。とくればはまらない分けがないんですけど。


キャラクターがどれも魅力的。直季は勿論だけど、相方のユースケの演技がとっても好き。
由利の事が好きで狂気に走ってしまって、途中ふたりともフェードアウトしちゃうけど、直季と実那子を取り巻く人達のとの絡みが
素敵。一家惨殺事件の犯人を予想しながら最終話まで来たけど、犯人は予想とちょっと違ってびっくりした。
国府の立ち居振る舞いが凶悪っぽく写ったんで、やっぱ国府かな、、と思ってたら違う人だったもんで。


最後のシーン。眠れる森での直季を待つ実那子がハンモックで寝てる辺りのシーンでは号泣してた。
特急列車が無残にも中野森を出発してしまい、焦がれた人物が降りてこないシーン。寂しくうつる駅の階段、ホーム。
むっちゃ泣いてました。それまでで色々生活に支障が出始めてて、特に駅の高架下での転等は末期の症状だったんだろう。
てっきりハッピーエンドを期待してたもんだから、まさかの降りてこないシーンには涙がこらえられなかった。


血が濃い関係で隔てられてしまった直季と実那子だけど、眠り姫を起こすのは王子様しかいないだろう。
なんで降りてこないんだよ、、、、、直季!
やばい、書きながら泣いてる。。いつもそばにいるっていったじゃないかよ!
眠り姫が目覚めた場所に王子様はいない。実那子かわいそうすぎる。最後のシーン、走り去る特急列車をカメラがゆっくりひきながら
終わり。泣いてましたよ、私。。


ラストの展開に関しては個人個人で色々な意見があるみたいだけど、
過去はやり直せない、、背負って行かなきゃ。
実那子のその後の幸せな人生にエールを送るしかないよ、、頑張れ実那子!


良いドラマが見れてよかった。ほんとによかった。

眠れる森 DVD-BOX

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